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日本神話 その6 スサノオ

スサノオの不思議な占い   「スサノオの狼藉と罪」  



高天原にはアマテラスを中心にたくさんの神々が住んでいた。





ある日そこに海を治めるはずのスサノオがやってくる。アマテラスは、


「弟スサノオは、自分の国を奪いにくるに違いない」と思い、戦う姿に


なってスサノオを迎えた。





そして「どうして高天原に来たのか」と尋ねると、


スサノオは「私によこしまな心はない。





母の国に行きたいと父にいったら、この国を出て行けというので、


姉に報告に来ただけだ」と答えた。





偽りがないことを証明するために、スサノオは「誓約をして子を産み


ましょう」と提案する。





二人で天安河(あめのやすかわ)を挟んで誓約をすることになった。


まずアマテラスが三人の女神を生む。





(タギリビメ、イチキシマヒメ、タギツヒメ)である。





スサノオは五人の男の神が誕生した。


(アメノオシホミミ、アメノホヒ、アマツヒコネ、イクツヒコネ、クマノクスヒ)


である。





スサノオは「私の心が正しいから、私の勝ちだ」


そういって今度は高天原で乱暴を始めた。





誓約(うけい)とは物事の吉凶や真偽を知るために行われる、一種の


占いである。





この誓約でよって生まれた三人の女神は宗像(むなかた)三女神と


呼ばれる。宗像三女神を祀る福岡県の宗像大社は、沖津宮にタギリ


ヒメを、中津宮にイチキシシマヒメを、辺津宮にタギツヒメを祀っているが、





なかでも沖津宮のある沖ノ島の祭祀遺跡は「海の正倉院」と呼ばれ


るほど豪華な出土品が見つかっている。また広島県の厳島神社も


イチキシマヒメを主祭神として宗像三女神を祀っている。





同じく誓約で誕生した男神の方は、アマテラスの子とされた。





そのうちアメノオシホミミは後に、地上に下るホノニニギの父になる神で


あるから、アマテラスは男女の交わりを持たずに、子を持ち、天皇家の


祖先神になったということになる。


 


 


# by toranokodomo | 2011-07-16 19:38 | 日本の歴史  

日本神話 その5 アマテラスの誕生

イザナギの左目から誕生したアマテラス  



アマテラス大神は、日本の神話の中でもっとも尊い神で、

天皇家の祖先神であり、伊勢神宮の祭神でもある。



イザナギはイザナミの死後、禊ぎをしていると、水中で

三神が生まれた。(ソコツツノオ、ナカツツノオ、ウワ

ツツノオ)である。



この三柱は住吉の神と呼ばれ、航海の神として大阪住吉

大社の祭神になっている。禊ぎの最後に左目を洗うと、

アマテラスが誕生した。



同じように右目からは月読命(ツクヨミ)が、鼻からは

スサノオが誕生した。



イザナギはこの三柱の神の誕生を、「尊い神を得た」と

いって喜び、アマテラスには高天原を、ツクヨミを夜の

国を、スサノオには海原をあ治めるように命じた。



イザナギはこれらの神を誕生させることで、

この世の昼と夜の区別をつけ、それぞれの支配者を定めた。


# by toranokodomo | 2011-07-16 12:38 | 日本の歴史  

日本神話 その4 (死者の世界)

イザナギはどうしてもイザナミを忘れられず、

イザナミがいる黄泉の国(死者の世界)へ向かった。



黄泉の国の入り口でイザナミに、一緒に帰ることを

懇願するが黄泉の国の神に相談する間、



決してイザナミを見ないと言う約束を、イザナギは

破ってしまう。



そこには生前の姿と違うイザナミを見てイザナギは

驚き逃げ出すのである。



恥をかかされたイザナミは後を追うが、黄泉の国の

入り口を大きな石でふさいでしまった。



その岩をはさんでイザナミとイザナギの問答がある。



イザナミは「私はこの国の人間を一日に千人殺しま

しょう」と言い、



イザナギは「一日に千五百の産屋を建ててみせよう」

と言い返すのである。



この話は、あらゆる物の母である女神の死後の姿を

語るものであると同時に、人間の死の起源を語り、

人口の増加を説明する神話でもある。



人間が死ななければいけなくなったのは、実は夫婦

喧嘩で定められたことである、



というのは意外な気がするのである。



またギリシア神話にも同じような話がある。
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# by toranokodomo | 2011-07-16 10:35 | 日本の歴史  

日本神話 その3(大八島)

イザナギ、イザナミの二人から

淡路島、四国、九州、本州など八つの島が生まれた。



それで、日本の別名を大八島という。



次に神を生むことにした。海の神、山の神、河の神、

風の神、木の神などさまざまな神々を生み出したが、

最後にイザナミは火の神(カグツチ)を生んだため、

体を焼かれてしまう。



イザナミの死を悲しんだイザナギはカグツチのクビ

を切リ殺してしまう。



刀に付いた血から、また雷神が生まれた。

タケミカヅチという。


# by toranokodomo | 2011-07-16 08:34 | 日本の歴史  

日本神話 その2 (創造する神々)

創造する神々 大八嶋や多くの神々を生んだイザナギ、イザナミの神話



この世の始まり  天と地がはじめてわかれたとき天の高天原というところに、


天之御中主神(アメノミナカヌシ)が現れた。




 


その次に高御産巣日神(タカミムスヒ)、神産巣日神(カムムスヒ)が現れた。




 


この三柱の神はそのまま姿を隠してしまった。その後もつぎつぎに神が出現


したが、みな姿を隠してしまった。最後に、イザナギの神とイザナミの神という


はじめて男女の区別がはっきりとした神が出現する。




 


この二人の神に、天の神は矛を渡し、「この国をしっかりと作り上げなさい」と


命じた。二人が「天の浮橋」から矛を下ろして海をかき回し、その矛を引き上げ


ると、矛から塩がしたたり落ち、その塩が積もって(オノゴロジマ)となった。




 


そこで二人はその島に下り、柱を立て、家を建てた。


二人は相談し、男女の交わりをして国土を生み出すことにした。

 


# by toranokodomo | 2011-07-16 06:32 | 日本の歴史