「花散らしの雨が降る」

春雷が鳴り響き、しばらくして、いっしゅんで空が暗転する。


春雨じゃ、というささめ雨ならいいけれど、


 


春の嵐の雨は、花散らしの雨。あっという間に桜を散らす。


あれほど、今よ盛りと満開の花を見せていたのに、


 


わずか10数分で散ってしまった。


花が樹上から地上へお引越ししたように、遊歩道は桜色。


 


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ベランダの手すりは、大きな雨だれをたたえたまま。


空気は、冬の冷たさに逆戻り。空だけ不思議、青く抜けた。


 


あたたかい日がやってきて、桜花が咲き、ミツバチが集い、


おおー、春やのうと思って散策したのは昨日なのに、


 


今朝は、春の嵐がやってきて、


すべてを持ち去ってしまう。自然といえばこれぞ大自然だ。


 


無常といえば、これぞ無常の姿に違いない。


さくらの花は、来世の私かもしれぬ。


 


ピンクに染まった遊歩道をじっと眺めつ、


ベランダで煙草をくゆらせ、紫煙の先を追いかける。


 


記:とらのこども


 


 


 


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by toranokodomo | 2013-03-31 10:30 | 詩歌のようなもの  

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