言の葉(アイヌ語にみる原意)
日本語というより、やまとことばには、一語一語に大元の原意みたいなものがあるようです。
ふだん、それは意識していないけど、 無意識のうちにそれはみんな分かっている。
たとえば、「か」。 髪(かみ)、冠(かんむり)、簪(かんざし)、川(かわ)、傘(かさ)などなど。
「か」の原意は、上のほうという意味だ。
たとえば、「ま」。 島(しま)、山(やま)、浜(はま)。他には、馬(うま)、熊(くま)などがあり、
「ま」の原意は、小さい場所という意味だ。
何百年ではなく、おそらくは何千年も、綿々とつづく「言の葉」といっていいものだろうと思う。
世界広しといえど、数千年も続く言葉を今に伝える民族は、ほとんどない。
日本は、そういう意味で本当にしあわせだと思う。
万葉集の時代の言葉や詩歌で、その時代の言葉のままでわかるのは、日本だけだろう。
そして、その「やまとことば」は、お母さんからこどもへ。。。
そしてまた、お母さんからこどもへと、続いていく。
ぜひとも、ずーっとつないで欲しいものだ。
記:とらのこども
梅原猛、中上健次「君は弥生人か縄文人か」より
by toranokodomo | 2012-07-01 06:58 | 指定なし