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日本神話 その11 出雲の世界

高天原ではとんでもない乱暴者であったスサノオであるが,

この神はまったく別の顔を見せることになる。



その話は出雲を舞台にして展開する。出雲神話と呼ばれる

独特の神話が伝えられる地である。





高天原を追放されたスサノオは出雲の肥の河(現在は斐伊

川・ひいかわ)の上流、鳥髪(とりかみ)というところに

たどり着いた。



そのとき河に箸が流れてきたので、スサノオはさらに上流

には人が住んでいるのだろうと思い行ってみることにした。



するとそこでは老夫婦と娘が泣いていた。



その老人は「私は山の神大山津見(オオヤマツミ)の子で

足名椎(アシナズチ)と言います」



「どうして泣いているのだ」



「私にはもともと八人の娘がいましたが、毎年高志(こし)

というところから八俣遠呂智(ヤマタノオロチ」)という

怪物がやってきて、一人ずつ食べてしまったのです。



今年もその時期がやってきたので泣いているのです」    



スサノオは自分がアマテラスの弟スサノオであると名乗り、

クシナダヒメを妻にするという条件で、ヤマタノオロチを

成敗することを申し出た。



そしてこの怪物に酒を飲ませて殺すのである。そのオロチ

の腹から出てきたのが、三種の神器の一つになる草薙の剣

である。この不思議な剣はアマテラスに献上したのである。



そして事件が解決したので、スサノオは出雲に宮殿を構え

クシナダヒメと結婚したのである。



この話もギリシア神話の中や世界の神話の中にもよく見ら

れる話である。
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by toranokodomo | 2011-07-17 20:45 | 指定なし  

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