欲しい技術は「すべて盗んだ」。日本車メーカーはもう要らない
中国、日本企業10社を独禁法適用し巨額の罰金
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思わず吹き出した。
中国当局者(中国国家発展改革委員会)が「中国は法治国家である」と記
者会見で言い放ったときである。
すでに3年前の反日暴動でパナソニック、イトーヨーカ堂襲撃にまざって
トヨタの販売店も襲われ放火された。家電は海爾(ハイエール)などが躍
進し、いかに恩人とはいえ松下電気産業は用済み、これは「出て行けとい
う信号だろう」と筆者は書いた(拙著『中国の反日で日本は良くなる』
(徳間文庫)。
パナソニックは自慢だった北京の大ショールームをついに畳んだ。
伊勢丹は瀋陽店を閉店し、ヤマダ電機は中国から完全に撤退した(中国メ
ディアは山田撤退を「敗退」と書いて喝采を挙げたものだった)。国内の
家電量販店「蘇寧電器」や「国美電器」が育ったからである。
トヨタも日産もホンダも中国に大工場をつくって、中国の産業近代化に貢
献したが、その恩は仇で返してきた。もう一つの理由はドイツVWが大々
的に進出するからだ。
「日本車メーカーよ、もう用済みだから出て行け」と言外に言っているの
が、今回の自動車部品メーカー10社への独禁法適用である。
しかし、法の精神にもとづいて独禁法をいうのなら利権を独占し、国内産
業の育成のために裏から国有銀行を通じて「華為技術」などに融資し、
WTO違反にもかかわらず、国際競争力を高めるためには輸出補助金を付
ける(太陽パネル、風力発電など)、中国の商行為そのものがすべて独禁
法違反である。いやいや利権と権力を渾然一体化している共産党幹部それ
自身が独禁法違反である。
笑止千万とは、この事件を言う。
平成26年(2014)8月21日(木曜日)
通巻第4319号
# by toranokodomo | 2014-08-23 19:12