カテゴリ:イスラム、中近東( 1 )

 

絶対お薦め 「ロシア政治経済ジャーナル No.989」

絶対お薦め、それはロシア政治経済ジャーナルです。


http://archive.mag2.com/0000012950/20131128000000001.html


 


以下、一部転載です。


全文は、上記リンクからぜひご覧くださいませ。


 


 




大部分の日本国民が気づかない間に、「世界史的変化」が

起こっているようです。



なんじゃそりゃ!?



★世界史的大変化が起こっているようです



全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。





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わりとひっそり、世界史的大変化が起こっているようです。



どこで?





▼イラン戦争の可能性が激減した?



世界史的大変化とはこちらです。





<イラン核協議で画期的合意、5%超のウラン濃縮停止



AFP=時事 11月24日(日)17時31分配信



【AFP=時事】スイス・ジュネーブ(Geneva)で開かれていたイラン

の核開発問題をめぐる欧米など6か国とイランの協議は24日、イ

ランが活動の一部を縮小することで画期的合意に達した。



バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、合意がイラン核問

題の解決に向けた「重要な第一歩」だと強調した。



イスラエル首相、イラン核協定の調停に「重大な懸念」



 米ホワイトハウス(White House)が公表した合意内容によると、

イランは5%超のウラン濃縮活動を停止する。



欧米は引き換えにイラン制裁を緩和し、これによりイランは70億

ドル(約7100億円)余りを手にする。



イランが合意を順守する限り、欧米などは向こう6か月間、新た

な制裁を見合わせる。>







ポイントは、



・イランは5%超のウラン濃縮活動を停止する



・欧米はイラン制裁を緩和する



・制裁緩和によりイランは約70億ドルを手にする



・イランが合意を守る限り、6か月間新たな制裁は行わない



これだけ読んでもよくわかりませんが、結局何が合意されたかとい

うと。



イランは、国際原子力機関(IAEA)の監視のもと、平和的核技術(

つまり原発)を発展させていくことを許可された



ということなのです。



なんでそれが「歴史的なの?」



ややこしい話になりますが、できるだけわかりやすくお話できるよ

う努力してみます。



▼イランバッシングの真の理由は、「核兵器開発」ではなかった



皆さん、この三つについてご存知でしたか?



1、イランは、一度も「核兵器保有」の意思を示したことがない

(核開発は、「原発用だ」と一貫して主張)



2、アメリカも、数年前まで「イランは核兵器を開発する意図がな

い」と認めていた



3、核兵器開発が「戦争」の理由になるのなら、真っ先に攻撃さ

れるべきは、イランではない







順番に見てみましょう。



1、イランは、一度も「核兵器保有」の意思を示したことがない

(核開発は、「原発用だ」と一貫して主張)



について、



興味のある方は、過去の新聞記事を調べてみてください。



一応例をあげておきます。



ロイター06年12月5日付に「イラン、核開発計画は最終段階=

大統領」という記事があります。







<【テヘラン5日 ロイター】 



イランのアハマディネジャド大統領は5日、同国は核開発計画の最

終段階にきていると述べた。>







「うお! いよいよ、イランも核兵器を持つか???」





ちょっと待ってください。



続きがあります。







<最終段階が何を指すのか具体的には述べなかったが、イランは原

子力発電所で使用する燃料の生産というニーズを満たすことを求め

ていると語った。>(同上)







な~んだ。



原発ね。







2、アメリカも、数年前まで「イランは核兵器を開発する意図がな

い」と認めていた



について。



こちらをごらんください。







<〈イラン核〉米が機密報告の一部公表 「脅威」を下方修正



【ワシントン笠原敏彦】マコネル米国家情報長官は3日、イラン

核開発に関する最新の 機密報告書「国家情報評価」(NIE)の

一部を公表し、イランが03年秋に核兵器開発計画を停止させ

たとの分析結果を明らかにした。>(毎日新聞07年12月4日 )







どうですか、これ?

 

NIEは、「イランは03年秋に核兵器開発計画を停止させた」と分

析していた。

 



アメリカだけではありません。

 

世界の原子力、核エネルギーを管理、監視、監督する国際機関

といえば、IAEA(国際原子力機関)。



そこのトップ、日本人・天野之弥(あまのゆきや)氏は、09年12月

就任直前になんと言っていたか?







<イランが核開発目指している証拠ない=IAEA次期事務局長



【ウィーン 3日 ロイター】 国際原子力機関(IAEA)の天野之

弥(ゆきや)次期事務局長は3日、イランが核兵器開発能力の取

得を目指していることを示す確固たる証拠はみられないとの見

解を示した。

 

ロイターに対して述べた。

 

天野氏は、イランが核兵器開発能力を持とうとしていると確信し

ているかとの問いに対し「IAEAの公的文書にはいかなる証拠

もみられない」と答えた。>(ロイター09年7月4日 )







どうですか、これ?

 

日付に注目。



09年7月です。

 

これは、もう「ごく最近の話」といってもいいのでは?

 

09年半ば時点で、IAEAの次期トップが「イランは核兵器開発

を目指していない!」と断言しているのです。



「イランは一度も核兵器保有を目指す意向を示したことがない」

「アメリカもIAEAもつい最近までそのことを認めていた」という

事実。







3、核兵器開発が「戦争」の理由になるのなら、真っ先に攻撃さ

れるべきは、イランではない



について。



アメリカがイランを攻撃したいのは、「核兵器保有を目指している

からだ!」としましょう。

 

ところで、もうとっくに核兵器を持っているやっかいな国がいませ

んか?

 





そう、北朝鮮。







みなさんもご存知のとおり、北は06年10月9日に核兵器の実験

をし、世界を驚かせました。

 





北朝鮮とイラン。

 





どっちが危険かは一目瞭然です。



 

北朝鮮は、核兵器を保有している。

 

実験もしていて、世界中がそのことを知っている。

 



イランは、核兵器を保有していない。

 

また、核兵器を保有する意志を一度も示していない。

 



事実、イランは、北朝鮮の核実験を非難しています。

 

例えば、06年10月10日付ロイター。





<イランが核兵器の所有を非難、北朝鮮の地下核実験で



【テヘラン 10日 ロイター】 イラン政府のエルハム報道官は10日、北

朝鮮の地下核実験発表に関し、イランはいかなる国の核兵器所有に

も反対すると述べた。>







以上三つの理由から推測できること。



それは、「アメリカがイランを攻めたいのは、『核兵器開発』が理由で

はなかろう」ということ。





そうではなく、(第2次大戦時の日本やイラクの時同様)





「アメリカは、戦争をしたいから、『核兵器開発』を口実にしているのだ

ろう」



と、わかるわけです。





じゃあ、なんでアメリカはイランと戦争したかったの?





▼アメリカがイランと「戦争したい理由」はたくさんある





1、ドル体制防衛



イラクのフセインが2000年、「原油の決済通貨をドルからユーロ

にかえる!」と宣言し、実際にかえてしまった事実はよく知られ

ています。



そして、それが「イラク攻撃の理由の一つだろう」といわれている。



イランはどうなのでしょうか?



この国も「ドル体制」に挑戦しています。





こちらをごらんください。







<イラン、原油のドル建て決済を中止=通信社



【テヘラン 8日 ロイター】 イラン学生通信(ISNA)は8日、

ノザリ石油相の話として、同国が原油のドル建て決済を完全

に中止した、と伝えた。

 

ISNAはノザリ石油相からの直接の引用を掲載していない。

 

ある石油関連の当局者は先月、イランの原油の代金決済の

「ほぼすべて」はドル以外の通貨で行われていると語ってい

た。>(ロイター07年12月10日)







2、石油、ガス

 

みなさん、グリーンスパンさんの衝撃発言、覚えておられますか?







<「イラク開戦の動機は石油」=前FRB議長、回顧録で暴露



【ワシントン17日時事】18年間にわたって世界経済のかじ取りを担

ったグリーンスパン前米連邦準備制度理事会(FRB)議長(81)が

17日刊行の回顧録で、2003年春の米軍によるイラク開戦の動機

は石油利権だったと暴露し、ブッシュ政権を慌てさせている。>



(時事通信07年9月17日 )







アメリカ・エネルギー情報庁によると、2010年時点で、イラクの原

油確認埋蔵量は、1150億バレルで世界4位。

 

では、イランは?

 

なんと、1376億バレルで世界3位。 



ちなみにイランは、天然ガス埋蔵量でも世界2位。

 

世界有数の資源大国なのです。



アメリカとしては、当然この国の資源を独占したかったことでしょ

う。







3、公共事業

 

ルーズベルトの「ニューディール政策」を思い出してください。

 

このかたは、初めてケインズ理論をとりいれ、大々的に公共事業を

したのです。



しかし、ルーズベルト最大の公共事業とは、「第二次世界大戦」で

した。



おかげで、アメリカは大好況になった。

 

以後、アメリカは、景気が悪くなるたびに戦争を繰り返してきました。

 

IT バブルがはじけた直後にアフガンを攻め、その戦争が終わる前

にイラク戦争を始めた。

 

オバマが、ルーズベルトの歴史を知っているのなら、「戦争による

景気浮揚を」と考えても不思議ではありません。







4、イスラエル防衛



イランが「核兵器保有」を目指していないとしても、イスラエルにと

って最大の敵であることにかわりはありません。



イスラエルは、ブッシュを使って、「アフガン」「イラク」を攻撃させた。



オバマを使って、「リビア」のカダフィを殺させた。



イスラエルは、どうしてもアメリカにイランを攻撃させたいのです。





5の理由については後述。







▼アメリカは、シリア、イラン戦争をあきらめた?





さて、上記のような理由で、イランとその部下シリアを攻めたか

ったアメリカ。





口実は、皆さんご存知のように、「イランは核兵器保有を目指して

いる!」です。





これは、「今核兵器がある」という話ではなく、「核兵器をもつ『意

図』がある」という話。





つまり、イラン指導部の「心の中」の話です。





アメリカは、その意図を証明できないかわりに、イランも「心の中

で核兵器開発を考えていない」と証明もできない。





(もちろん、「核兵器開発するぞ!」と指導部が会議をしていた。

それをアメリカが盗聴、録音した、というなら話は別です。

しかし、そういう話は出てきていません。)







要するに「イチャモン」「イイガカリ」の類なわけです。





しかし、アメリカ+5か国とイランが今回「合意」に達した。





これは、つまり





「アメリカはイランと戦争する気がなくなったのではないか?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



と思えるわけです。





直接の原因と思われるのは、「シリア戦争計画」の挫折です。





今年8月27日、アメリカ、イギリス、フランスは、「アサドが化学

兵器を使った!」ことを理由に、「シリアを攻撃する!」と宣言し

ました。



しかし、主にプーチン・ロシアに阻止された。



プーチン・ロシアは、





・化学兵器を使ったのは、アサドではなく、「反アサド」である!



・「反アサド」は、アサド派の兵士を殺して、心臓を食べる映像

を世界に流している



とうてい「人権」や「民主的価値」を重んじるようには思えない



・反アサドの中には、9.11を起こしたとされる「アルカイダ」がい

る。



アメリカ国民の敵をアメリカが支援するのはおかしい





などなど、不都合な事実をドンドン公開し、オバマを追いつめてい

きました。





この経験は、アメリカにとって衝撃だったのでしょう。





それに、これからアメリカが、シリアやイランを攻撃しようにも、

必ずロシア、中国が安保理で「拒否権」を使って反対するでしょ

う。





つまり、アメリカは「合法的な戦争」ができなくなっているのです。



(もちろん、どこかの国がアメリカや同盟国を攻めた場合は、自

衛権を行使できるが・・・。)





では、国連安保理を無視して攻撃したらどうなるの?



03年、アメリカは、安保理で常任理事国フランス、ロシア、中国

が反対しているにも関わらず、イラクを攻めた。





結果、アメリカの威信は失墜し、「ブッシュはビン・ラディンとなら

ぶ世界平和の脅威だ!」ということになった。



だから、同じ過ちを繰り返したくないのでしょう。







▼より根本的な理由





より根本的な理由について触れておきます。



アメリカがイランを攻撃したい理由を4つあげました。



しかし、現在はかなり状況が変わっています。







1、ドル体制防衛



これについて、中国とロシアが中心となり、「ドルはずし運動」が

強力に行われています。



アメリカがいまさら「イランの決済通貨」をかえたところで、「焼石

に水」状態になっている。







2、石油、ガス



シェール革命により、アメリカは、「エネルギー自給率100%」の

みならず、



「資源輸出国」になるという展望が見えている。



これはつまり、「資源のために中東を支配する意味が薄れた」こ

とを意味しています。







3、公共事業



戦争は、アメリカにとって最強の公共事業ですが、シリアのケー

スをみればわかるように、



簡単に戦争をはじめられない状況になっている。

 

必ず、中ロに邪魔される。



インチキな理由は、このIT時代、すぐ暴露されてしまう。







4、イスラエル防衛



アメリカがシリア攻撃をやめたこと。



米英仏ロ中独が、イランと合意にたっしたこと。



イスラエルは、激怒しています。



これはなんでしょう?



シェール革命で、アメリカにとって、中東の重要度が減った。



それで、「イスラエル守る意味ないよね」となったのでしょう。



特にオバマは、イスラエルに冷淡な大統領として有名です。





▼対中国では?





さて、最後に「後述」と書いた「アメリカがイランを攻めたい理由

5」に触れておきましょう。





08年にはじまった「100年に1度の大不況」。





これで、「アメリカ一極世界」は崩壊し、「米中二極時代」がはじ

まりました。





落ち目のアメリカは、なんとか覇権を維持したい。





中国は、隙あらばアメリカから覇権を奪いたい。





で、「米中覇権争奪戦」における「中東」とはなにか?





そう、「資源供給地」です。





中東の民衆は、イスラム教徒で、アメリカを嫌っている。



しかし、トップは、ほとんど親米なのです。





反米の国もあり、その代表が、イラクとイランでした。



しかし、イラクのフセイン政権は倒れた。





残るイランを攻略すれば、不安定ではありますが、アメリカの

中東支配は(おおむね)完了します。





するとどうなります?





米中の対立がエスカレートしてきた。



その時、アメリカは中東産油国を脅迫し、中東→ 中国への原

油の流れをカットできることになる。





中国は、「ABCD包囲網」にやられた日本のごとく、戦争をする

エネルギーがなくなってしまいます。





もちろん中国もそんなことわかっている。



それで中国は、陸続きの資源大国ロシアやカザフスタンとの

関係改善を急いできた。



さらに、資源が豊富な南シナ海の侵略を急いでいるわけです。







今回、アメリカは、イランと合意した。



戦争は遠のいた。



これはなんでしょうか?





味方にするのに、武力を使う必要はないですね。



いままでは、「石油・ガス利権」を狙っていたので、武力をちらつ

かせていた。





しかし、シェール革命で「石油・ガス利権」の重要度が下がった

今、



アメリカは、北風政策をやめて、太陽政策に転じることも可能。





欧米一体化した太陽政策によって、イランと中国を引き離そうと

いうのでしょう。





▼結論





長々と書いてきましたが、「世界史的大変化」とは結局なんなの

か?





1、アメリカは、中東への干渉を大幅に減らしていく方向。





そして、





2、アジアにそのパワーをシフトさせる。





なんのために?







3、覇権を目指す中国を包囲し、崩壊させるために。







そういえば、こんな出来事がありました。







<尖閣含む防空識別圏、米が中国に「強い懸念」



読売新聞 11月24日(日)18時53分配信



 【ワシントン=今井隆】米ホワイトハウスは23日、中国が沖縄県・

尖閣諸島を含む東シナ海に防空識別圏を設定したことについて、

中国政府に「強い懸念」を伝えた。



 ケリー国務長官、ヘーゲル国防長官もそれぞれ声明を発表し、

中国を強くけん制した。



米政府は日本政府と協議し、対応策を検討する。



 ヘーゲル氏は声明で「(米国の対日防衛義務を定めた)日米安

全保障条約第5条が尖閣諸島に適用されるという米国の長年の

政策を再確認する」と述べるとともに、「中国の今回の発表によっ

て、米国の地域での軍事作戦のあり方が変わることは全くない」

と、中国にくぎを刺した。



日米関係筋によると、国防長官名で公表した文書に



尖閣諸島への「5条」適用を明記したのは、極めて異例だ。>

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~







とまあ、中国にきわめて強気で、明確に日本の味方なのです。





(中東では弱気、アジアでは強気。)





いずれにしても、アメリカが中東からアジアにシフトしてくる。





日本にとっては、とても都合のいい状況になってきました。





もちろん、安倍総理の貢献も大であります。





消費税引き上げとかTPPとか、いろいろありますが、この件では、

総理に心から感謝したいと思います。







今回の話、とても大切ですが、メルマガという媒体では、詳細を

話すことができませんでした。





もっと詳しく知りたい方、



日本が中国の脅威をかわしながら、ちゃっかりアメリカから自立

する方法を知りたい方。



日本が自立できるトータルな方法を知りたい方。



是非こちらをご一読ください。



全部わかります。













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by toranokodomo | 2013-11-30 10:49 | イスラム、中近東