「親父の小言」
「働いて儲けて使へ」
そうなのだ、昔の日本人は儲けるため、馬車馬のように働いた。
儲けに重みがあった。
ひるがえって現代では、電子マネーやバーチャルマネーのよう。
机上のパソコンを操作することで、とんでもない金を稼ぐものが
ヒーローとなっているのではないか。
嘆かわしいことに、子供たちにもその金銭感覚が伝播していく。
「カネ儲けって悪いことですか」と公然と言うものがいる。
悪いことなのだ。
特に子供たちへの労働意識や価値観に悪い影響を与えている。
「働いて儲けて使へ」
この言葉の持つ、真の意味を子供たちに教えたいと思う。
(以上は、文芸春秋special 夏号より転載)
by toranokodomo | 2012-12-07 22:01 | 指定なし