「ためいきをついてますか?」
「はああ~っ」と、ためいきをつくようなことありますか?
作家の五木寛之さんがこんなことを言っています。
「最近、調子がいい人、食欲があって毎日、笑って過ごせる
人は病気で、「ああー」とため息をついたり、憂鬱になったり
気持ちが沈んでいる人のほうが健康的なんじゃないか」と。
年間3万人を超える人がこの平和なはずの日本で自殺して
います。戦後の右肩上がりのような時代とは、まったく違う
そんな状況が今の日本にある。
こんな時代にあって、「なんということだろう」と嘆き、悲しみ、
こころが萎えてしまうのは健康な精神の持ち主なら当然の
ことなんじゃないか、という問題提起です。
「こころが萎える」というのは、「しおれる」「しなえる」という
意味と同義語で、一般社会ではあまりよくないこととされて
います。しかし、五木さんはこう言います。
「萎えたり、しおれたりことで、折れずにすんでいるのです」
「だから、こころが萎えていいんです」
現代社会に欠けている、潤い、水分、湿り気、
それはいったい何なのか。
からっからに乾いている現代社会です。
涙こそ、その湿り気、潤いではないかと思います。
ともに笑い、ともになくということを人と人の関係のなかに
取り戻さなければ、と思う。萎えたこころに大きなため息を
つきながら、明日の日本を語らおう。
記:とらのこども
以上、「日本一心を揺るがす新聞の社説」
水谷もりひとさん より転載します。ホント、お薦めです!!
by toranokodomo | 2013-08-26 17:01 | 美容、健康