ニュース(拡散掲載):メタンハイドレード
★AYさまからのおたより
北野幸伯様
AYと申します。
いつも世界を眺めるのに大変役立つ情報を下さり、ありがとうござ
います。
ところで、北野様は日本近海でのメタンハイドレート開発をめぐる
不可解な動きについてご存知でしょうか。
東京大学の松本良教授を中心とするグループが、日本海の上越
沖で水深900mという、比較浅い海底に露出しているメタンハイ
ドレートを発見しているそうです。
海底から放出された大量のメタンによるガスの柱(メタンプルーム)
は600mの高さにまで達しているのだそうです。
通常のメタンハイドレートと比べると採取に極めて取り組みやすい
もののようです。
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2006/03.html
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2007/x6.html
しかも、これは微生物分解起源のものではなく、熱分解起源である
とされ、地球深部からほぼ無尽蔵に供給されている可能性が高い
もののようです。
ところが、日本のメタンハイドレート開発は、なぜかこの日本海を対
象から外して、太平洋側の愛知県沖において進められることにな
ったそうです。
新潟県上越市沖の海底に露出した熱分解起源メタンハイドレートを確認、採取に成功
東京大学大学院 松本 良(地球惑星科学専攻 教授) 2006/2/28
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2006/03.html
海底下数kmの深部ガスに由来する「熱分解起源のメタン」からなる「メタンハイドレート」が水深約900 mの海底に広く分布することを無人潜水艇で確認し、試料の回収に成功。同時に、海底から湧出するメタンガスの気泡が海洋中層(~500 m付近)を浮上する様子を映像で捉えることに成功。
東京大学はプロジェクトリーダーとして計画を統括し、調査海域を特定、西太平洋域で最初の海底に露出するメタンハイドレートを発見した。ハイドレートや堆積物の化学分析・同位体分析を行い、過去に現在より遥かに大きなメタンの噴出があった事を示した。
by toranokodomo | 2012-06-30 18:35 | 指定なし