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「独白:刺激を求める、その先にあるもの」

小学生のころ、放課後の野球が最高だった。


昼休みのストーブの横で、女の子とダベルのも好きだった。


 


その頃の最高の刺激は、喧嘩だったろうと思う。


殴ったこともあり、殴られたこともあった。


 


 


中学生になって、竹刀をもってなぐり合うのが最高だった。


来る日も来る日も、練習という名のもの、闘い続けた。


 


ぶつかり合い、つばぜり合い、ぶっ飛ばす。


挫傷もした、捻挫もした、骨折もしたが、多くの大会で、


優勝もした。面白かった。


 


 


高校生になり、バイクを買った。


風を切って走るのが最高だった。全て忘れてぶっとんだ。


 


いつしか、体だけは大人になって、


酒を飲み、SEXにおぼれた。女が最高だと思った。


 


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そして大人になり、仕事に没頭した。


設計した製品が市場に出ていく。喜びより恐怖を感じた。


 


80年代から90年代にかけて、バリバリ仕事をした。


いつしか、家庭も省みず、仕事の鬼を気取っていた。


 


会社の売り上げも面白いように伸びた。


200人くらいの会社だったのに、東証1部にまで上場した。


 


 


今、振り返ると、なんだったんだろう。。。


そんな気がしてならない。


 


本当に本当に大切なのは、家族だったのに。


しらず、刺激ばかりを追いかけていただけだったと思う。


 


気が付いてよかった、ホント、そう思う。


 


そして今、早目に帰宅して夕食の支度を手伝う。


 


終わると軽めの晩酌。食事を取り、お風呂を洗う。


ワタシにはこれが幸せだ!!


 


記:とらのこども


 


 


by toranokodomo | 2012-04-10 22:10 | 指定なし  

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