「悪口を言いましょう」
人はどうかすると、身近な人の悪口を言う。
気付いたことを言っているだけで、なぜか悪口に聞こえる。
勤め先の人のこと、商店のこと、
芸能人のこと、ニュースで見たり聞いたりしたこと、
そして、こども、親、そして連れ合いへ。
私は悪いお父さんなので、
妻や子供たちよりも、いっぱい悪口を言う。
「冗談じゃない、あんな馬鹿なことは許せない!!」
「あんなんじゃあ、死んだほうがましだ!!」
「人間じゃあない。鬼だ!!」
政治家のことも、けちょんけちょんにけなす。
うちの父親のことも、母親のことも悪口オンパレードだ。
もちろん、母親と話すときには、
電話でうちのかみさんや子供の出来の悪いことを嘆く!!
ほんとに馬鹿だ、どうしようもない。。。
すると不思議なことに、かみさんは母の味方をし、
うちの母は、家内を褒め称える。
「あんなにできた嫁はいないよ、
あんたね、大事にしなきゃあバチが当たるよ」と。
かくして今日も、私は悪い男だし、悪い息子で、
悪いお父さんなのだけれども、
結構、わが家が平穏無事に暮らしているのは、
俺のおかげだろうと、内心では、思っているのである。
悪口も言いよう、使いよう。
醜い姿を子供にさらけ出すのがいいのだと思う。
記:とらのこども
by toranokodomo | 2011-08-31 18:09 | コラム